落語協会お囃子、恩田えりのブログです。寄席囃子の話とかとか。


by erioneesan
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

<   2017年 10月 ( 4 )   > この月の画像一覧

はて面白き

こんばんは。

今日は霊験亀山鉾の千秋楽
最前列で鑑賞した記念品として
かわら版と、水よけのビニールをいただきました。
かわら版はともかく
水よけなんてものは自分で用意してくるもんだと
故・永源遥選手とバラモン兄弟に教育されてきたので
至極感動いたしました。

f0049446_00141629.jpg



f0049446_00144203.jpg

ところで。
左隣に
何度も水筒やらコーヒーやら
やたら飲み物を飲む女性が座っており。
彼女が飲み物を取るために屈むたびに
ガサゴソガサゴソと物音がし
彼女が飲み物を飲むたびに
水筒やらコーヒーカップやらがいちいち視界に入ってきます。
非常に煩わしい。
どうしても水分をこまめに摂取しなくてはならない
というタイプの飲み方では明らかになかったので
幕間に
「芝居中に飲み物を飲むの控えていただけませんか?」
と小声で丁寧に申し上げると
「何言ってんの!この女!」という形相で睨みつけてきました。
その形相は、近年稀に見る、酷く醜いものでした。
向こう隣の連れの女性が「どうしたの?」
「何でもない」という醜女を挟んで
「あの、飲み物を飲まれると視界に彼女の頭が入るんです」と、伝えると
「ああ…」と、含んだような、妙な生返事でした。
醜女は、さらに醜い表情で睨みつけてきました。
いい歳をして注意されたことが、よほど恥ずかしかったのでしょう。
しかし、その後、彼女が芝居中に飲み物を飲むことはありませんでした。
安堵しました。
そして、あんな醜い表情は
金輪際、誰にも見せないでいただきたい、とも思いました。

ともあれ
仁左衛門丈の水右衛門、八郎兵衛は
これ以上ないというほどの極悪人で
それはそれは美しいものでした。
19日に巻いていた右脛の包帯も取れており
安堵いたしました。
脇を固める方々も
一つ一つの大道具小道具も
一音一音の下座音楽もつけも柝も素晴らしく
一瞬でも瞬きをするのが惜しい
聞き漏らすが惜しい
そう思いながらの、あっという間の時間でした。

終演後、ふと我に返り
「明日への悪あがきをしよう」
寄席は休ませていただき
明日の会の仕上げのために
義太夫の稽古に向かいました。
出来損ないの弾き語りをお聞かせすると
師匠は開口一番
「上手く誤魔化してるわねえw」
。。。大変申し訳ございません。。。
「あの。。。誤魔化し切れてないところは。。。」
「ああ、ええっとね。。。ここと。。。ここと。。。」
手直しをしていただきました。
その後2時間ほど音楽スタジオに籠り
握力が限界に達したところで退出
続きの悪あがきは明朝するとしまして
長いような短いような一日が終わろうとしております。

そんなわけで皆さん
よろしかったらぜひ、浅草橋鳥越神社内白鳥会館
『日本素義会』へ遊びにいらしてくださいませ。
会自体は10時より20時までの予定です。
ワタクシメの出番は多分
13時前後であろうと思われます。
※一時間前後の誤差がある場合がありますがご了承ください。
軽食、お茶などご用意してお待ち申し上げております。

f0049446_00151856.jpg


f0049446_00154822.jpg

しかし。
古典芸能ってホント面白いです、はい。










[PR]
by erioneesan | 2017-10-28 00:16 | Trackback

80、100、120

「お祝い、何か欲しいものないですか」
「なんだ、お祝いって」
「傘寿の」
「なんだ、サンジュって」
「80の」
「あー、カサジュの傘寿か」
「(他に何があるってんだよ…)そう、その、傘寿」
「いらね」
「は?」
「いらね。80なんか目出度くねえ」
「そうですか…(姉ちゃんらと半年以上前に日程合わせたんだけどな…)」
「100で何か盛大に祝ってくれ。それまでいらね」
「100…ですか…はあ…」

姉らに伝えると
せっかく日程合わせたんだから
実家になんか持ち寄って食事でもしよう、ということに。

そんなわけで今日は仕事を取らず
80歳のお誕生日会でございました。

姉らはパエリアとか冷しゃぶサラダとか料理担当。
自分はスープとデザート、という楽な担当。
のはずが、宮崎に発注したパパイヤが届かず。
昨夜初めて新宿百果園でちゃんとお買い物しました。
※今まで棒に刺さったメロンしか買ったことなかったのです。
思ったほど高くなかった。。。よかった。。。
さて、スープ、どうしよう。。。
と、台所の片隅に
今月上旬の巡業先で買ったソーメンカボチャが転がっており。
これだ。これにしよう。
検索したら調理法が載っておりました。
クックパッドありがとう。

投票所から戻って
ソーメンカボチャの下ごしらえをして
安心して二度寝して、寝坊して、いざ実家へ。
着くと、姉ら夫婦と甥っ子姪っ子が続いて到着。
いろいろ持ち寄った料理をワイワイしながら平らげた後
次姉が買ってきてくれたバースデーケーキに
姪っ子が8本のローソクを立て
甥っ子が誕生日の歌を歌い
「はい!消して消してー♪」
主役の80歳、何を思ったのか
線香の火を消すがごとく
手で扇いで消す、という暴挙に。
「何それー!縁起わるーい!」
大ブーイングでした。
何だったんだ、アレは。

次姉家族が帰り
長姉夫婦が帰り
両親と三人になると
「選挙どうすんだ」
「朝イチで行ってきたよ」
「お前じゃない。母さん、どうすんだ」
「恵理が帰ったら…」
「戸締り面倒だろ。留守番してから帰れ」
「はあ………」

「その傘!使っちゃダメ!」
「オレのだろ、これ」
「そうだけど…じゃあ二階から取ってくる…」
「アタシのビニール傘、使ったら」
「あらそう?じゃあ借りるわね」
なんでいちいち言い合いになるんだろ、この人ら。
豪雨の中、両親は投票所に向かいました。

誰もいない実家に独り
つけっぱなしのテレビの中で
ニコニコしている工藤監督を眺めながら
こんな何でもない日常がいいなあ、と。
両親も姉ら夫婦も姪っ子も甥っ子も
ケラケラ笑っている日常がいいなあ、と。
いちいち言い合いになってても、それはそれでいいなあ、と。

投票所はさほど混んでいなかったらしく
両親はほどなく帰って来ました。
よかった。
「終わったのか」
「ああ、サファテだったよ最後」
「そうか、貢献したからな」
ソフトバンクの勝利の余韻には全く興味がないらしく
卓球にチャンネルを変えました。
「こりゃ負けるな…受け身なんだよ、ずっと」
何某という選手が今強い、あいつは攻めるからいい
というような話を聞きながら
日が落ちて来たのが気になり始めました。

ゴジさんというフランスの選手が勝ったところで
「そんじゃ、交通機関が機能しているうちに帰ります」
「おお、ありがとな」
「はい、また」
「気をつけて帰るのよ」
「はい、じゃあまた」

バスは時間通りに
電車は何やら調整しながらも動いており。
座ってうつらうつらしながら。

そうか。
10月は休みがないと思ってたけど
あったんだ。
今日がその日だったんだ。
80歳に感謝だな。

いい休日でした。
今日の開票結果がどうであれ
みんながいい日常を過ごせるように
何かしら日々精進しよう、と思ったのでした。

あ、そうそう。
ソーメンカボチャスープ、なかなか好評でした。
というか、母親以外はソーメンカボチャのことを知らず。
珍しがってくれたので、まあよかったかな、と。
佐世保朝市のおじさんに感謝します。
「元々は岡山産だよ」と言われて仰天したことも含め。

さて、100歳のお祝いは
どう盛大に祝って差し上げましょうか。
浜スタのVIP席貸切とか。
「ちっちゃくてよく見えねえな」とか
「出向くのが面倒くせえ」とか、あるいは
「120で盛大に祝ってくれ」とか言われそうな予感がしています。



























[PR]
by erioneesan | 2017-10-22 19:30 | Trackback

嗅ぎ納め

以前の仕事で取引先に向かう途中
花をたくさんつけたキンモクセイの木を見つけた。
「あ!!!」と、木に駆け寄ってずっと匂いを嗅いでいたら
同行していた先輩がボソッと
「頭おかしいんじゃねえの」と言った。
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
そして「この匂いの良さがわからないなんて、なんて気の毒な人なんだ」
と思いながら、気にせず匂いを嗅ぎ続けた。


昨晩から雨が続くようだったので
今年もそろそろ終わりかな、と
昨日の昼間、撮ってみました。

キンモクセイ開花前線の旅とかしてみたいな、とか。
あと何回この匂いを楽しめるだろう、とか。
この季節にお迎えが来たらお棺いっぱいに橙色の花を入れてほしいな、とか。
相当な手間だな、ははは、とか。
散った花は匂わないけどキレイだな、とか。
いろいろボンヤリ思いながら。

しかし、このところの気圧の変動は、身体に堪えますね。
特に頭痛が厄介ですな。
あまり無理せず低空飛行で、と、自分に言い聞かせながら。

それでは皆さん
よい週末をお過ごしくださいませ♪

f0049446_10015317.jpg
f0049446_10021656.jpg


[PR]
by erioneesan | 2017-10-13 10:02 | Trackback

あれから15年

研修時代
合わせ稽古を見学させていただいた。
あの時の衝撃と
本番を観た時の感動が
忘れられなかった。

あれから15年。
待った甲斐があった。
そして。
きっともうない。
だから。
気の済むまで。
身体に染み込むまで。
そのためだけにあぜくら会に入った。

唯一。
綾太夫師匠がいらっしゃらないことだけが残念でならない。

仁左衛門丈の亀山鉾を骨に染み込ませたい。
ただそれだけ。

感想はそれぞれで結構。

よろしかったらぜひ。

f0049446_23591063.jpg











[PR]
by erioneesan | 2017-10-09 23:59 | Trackback