落語協会お囃子、恩田えりのブログです。寄席囃子の話とかとか。


by erioneesan
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内職

こんにちは。
8月最後の午前中は、内職作業をしておりまして。

来たる9月6日落語協会『謝楽祭』で販売する
福扇(ふくせん)の封筒入れ
ガイドブックのスタンプ押し
でございまして。

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「これさ、内職だったらいくらかな、一個1円くらいかな」
「そんなにもらえねえよ、五個1円くらいだろ」

くだらない雑談をしながらの福扇封筒入れ作業は
8人で1700本、トントン終わり。

一方、5000部のガイドブック抽選スタンプ押しは
スタンプ台の都合により作業員は
小袁治師匠、ダーク広和先生、金也師匠の3人。
圧倒的に大変です。

サッサと終わった福扇チームの面々は
「すみません…お先に失礼します…」
バツが悪そうに
スタンプ押し師匠方を置いて
ひとり、またひとり、去っていくのでした…
もちろん私もそのひとりです…


そんなわけで。
一週間を切りました、謝楽祭。
10時より湯島天神にて開催します。
皆様のご来場を
心よりお待ちしております。

来てね〜♪



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※写真なんか撮ってねえでちゃんと働けよっ!!!
と紙切りの師匠に怒られましたが
直後に紙切りの師匠も写真撮ってました。
ちっ。
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by erioneesan | 2015-08-31 14:19 | Trackback

兼好庵

こんばんは。

自分が企画に携わってない落語会に関しては
宣伝のお手伝いはあんまりしないんですが。

この会はちょっとさせていただこうかと。
円楽党所属の落語家
三遊亭兼好師匠の独演会であります。

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兼好さんにはちょっと恩義と言いましょうか。
この方の会に呼んでいただいたことがきっかけで
渦産業の木村万里さんにお声掛けいただき
そのご縁で山崎雛子さんから書籍出版のお声掛けをいただき
さらに出版のおかげでNHKラジオのレギュラーもいただきました。
(放送作家の須田さん、違ったらすみません!)

兼好さんは好二郎さんの頃からの顔見知りでした。
にぎわい座でお会いしたのが初対面だったと思うのですが
好二郎さんは会うたび好奇の目で私のことを見ていました。
好奇の目でアナタを見ていますよ、というわかりやすい表情をしていました。
そういう人に対してはだいたいシャッターを降ろしてしまいがちなのですが
なぜか好二郎さんに対しては少ししか反感を覚えませんでした。
同世代にも関わらず年頃の娘さんが二人いらしたからかもしれません。

そしていつの間にか会うたび必ずハグをするようになりました。
すっかり仲良しです。

欧州公演にもお誘いいただき、いろいろ勉強させていただきました。
「着物で行きましょうよー」と言われていやいや通しましたが本当に大変でした。

お母様から譲り受けたという200万円相当の能管も吹かせていただきました。
おかげでその後自分の能管の鳴りがすっかり悪くなりました。

文句はいろいろあってもなぜか仲良しです。
私が勝手にそう思っているだけかもしれませんが。


そんな仲良しの兼好さんにこないだにぎわい座で会ったら
「中野弱いんですよ、ワタシ。集客少なくてごめんなさい」
と、初めて弱音を吐かれました。

長くご一緒してて初めて聞かされた弱音に
私はすっかり心配になってしまいました。

兼好さんが弱音を吐くなんて。
いつも飄々としている兼好さんが弱音を吐くなんて。
いつもニコニコしながら毒づく兼好さんが弱音を吐くなんて。

イケマセン。

そんなわけで
兼好師匠の独演会です。

ゲストは
耳に残って心に残らない名曲を世に送り出し続ける
埼玉が生んだ天才!!!
寒空はだか先生です。
ツリーツリー スカイツリー♪


8月29日19:30開演です。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
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by erioneesan | 2015-08-22 01:17 | Trackback

“ギャー“の師匠

「いやあ、よかった!よかったよ!“ギャー“。
これからは、“ギャー“の師匠、だな」

7月19日午後。
『加藤武 語りの世界』
「市川中車の大島綺譚」に入れた効果音。
今にして思えば
助演よりもそちらの方が重要な仕事だったような気がします。


終演後、帰り支度が整うまでのしばらくの間
名前で呼ばれることなく、ずっと『“ギャー“の師匠』。

「お菓子、持って帰って、“ギャー“の師匠」
「帽子、好きなの選んで、“ギャー“の師匠」
「今度一座回ろう!“ギャー“の師匠」

一座回ろうなんて冗談に決まってるけど。
でも。
嬉しかったです。
とっても嬉しかったです。



石巻の川開きへ向かう途中での
突然の訃報に気持ちのやり場もなく。
花火を見ては泣き。
川を眺めては泣き。


いろんな物事に慰められながら
一週間が過ぎて行きました。

少し気持ちが落ち着いたはずだったのですが。


会主催者の宮岡さんから
昨夜メールが届き
悲しみは更に深くなりました。


……………………………………………

えり師匠。加藤からの最後のメールです。
先週荼毘に付されたそうです。(中略)
宮岡拝

From: Takeshi Kato
Sent: Thursday, July 30, 2015 8:34 PM
To: Hirohide MIYAOKA
Subject: かわら版

かわら版とチラシ有難う。(中略)
絶叫恩田えり懐かしい。御鶴声を。

………………………………………………


初めてご一緒した会の打ち上げで
川島雄三監督のことを根掘り葉掘り聞いたら
「俺の気分をよくさせてどうしよってんだ!飲んじゃうぞ!」
とおどけてくださったこと。

宮岡さんから依頼があり
出囃子を「貸間あり」の挿入歌「別府音頭」にしようと思って
「どんな歌でしたっけ?」と音を録ろうとしたら
途中まで歌ってくださった後で
「あれは川島監督が覚えてて教えてくれたんだ。出囃子?やだよ!
あんなの誰もわかんないからやだよ!宮岡は変なことばっか言う」
とグチってらしたこと。

久しぶりにお会いして
「今日は扇橋さんの話をしてくださるそうで。
ありがとうございます。
で、今日は傘はナシ?缶詰もナシ?
ありゃお得だよね!結構高い缶詰だよ!」
と以前の高座を覚えてくださっていたこと。


もっといろいろお話したのに
すっかり忘れてしまいました。
そして、もっともっといろいろお話したかったです。


三度しかお会いできませんでしたが
とても濃い時間を過ごさせていただきました。
だからとても悲しいです。


加藤さんとのご縁をくださった宮岡さん
宮岡さんとのご縁をくださった扇蔵師匠
扇蔵師匠とのご縁をくださった落語界に
感謝いたします。




加藤先生へ

ありがとうございました
そしていつか一座で
ご一緒してください
喉鍛えておきます

“ギャー“の師匠より



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by erioneesan | 2015-08-10 21:48 | Trackback