落語協会お囃子、恩田えりのブログです。寄席囃子の話とかとか。


by erioneesan
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カテゴリ:踊り( 7 )

今年は何だか

と書いて、「ことしゃなんだか」と読ませます。

なんだか、何だと思います?
おもしろい、のだそうです。


初席(1月1日~10日)の間、
三味線漫談の三遊亭小圓歌先生がこの曲を踊られます。
私は1日から今日まで浅草演芸ホールの上の「東洋館」というところにおりまして。
そこで独り、先生の踊りを御簾内から見つめながらこの唄を唄っておりました。


♪ことしゃ なんだか おもしろい
 しかも 二日の 初夢に
 宝入船 客七人 手を打ちゃ 福がよる
 こいつぁまた 妙だ 妙だ 妙でんす
 上には 鶴が 舞い遊ぶ
 下には 亀が 波の上
 黄金の花が 咲いたかえ
 咲きやした エエ 見事じゃえ♪


唄っている間ずっと思っていました。
江戸期の人々は年を越せることが本当に嬉しかったんだな、と。
だから、おもしろい、というよりはむしろ、ありがたいんじゃないか、と。

どうもしっくりこないので
「おもしろい」という言葉を広辞苑で引いてみました。

①気持ちが晴れるようだ
②心をひかれるさまである
③一風変わっている。おかしい
④思うとおりで好ましい

どうやら「おもしろい」という単語に対する認識が狭かったようです。
この曲の場合、①なんでしょうね、きっと。


しかし、今の曲には年初め用のおめでたいのってないですね。
だから、昔はホントに年越しってありがたかったんだろうなぁ、と。

こんなノンキに年を越せてるのも、
そういう先人たちがいてこそなんだよなぁなんて思ったりもします。
あんまり考えをめぐらせると目頭が熱くなってきてしまいます。


それと、今書いてて思い出しました。

初夢、覚えてない。

もっとも、覚えてないのは今年に始まったことでもなく。
学校で「どんな夢見た?」って聞かれて
「見なかった・・・」と毎年答えていたのを思い出しました。


今年もよろしくお願いします。
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by erioneesan | 2007-01-05 21:24 | 踊り | Trackback
なんだかね。楽しいですね。踊りってのは。

いやね、自主練習したり、あわせ稽古があったりして、面倒なんですよ、正直。
うまくいかないとね、かなりへこむんですよ。ホントにかなりね。すごくね。
でもね、始まっちゃうと楽しくてしょうがないんですな、これが。
なんなんだろうか。

昨日まで「あー。。。住吉踊りか。。。めんどくさ。。。」と思っていたのが嘘のようなんですな。
仕事中ずっとニコニコしてました。はい。

なんだろう、やっぱりその、お客さんが喜んでる声が聞こえてくるのが嬉しいんだろうか。
キャーキャー笑ってて、その空間にいるのが嬉しいんだろうな、と。
普段の寄席とは違う、指向を凝らした特別興行っていうのは、とにかく準備が大変なんです。
その代わり、準備をかけた分だけ、やってる側も楽しいんですな、多分。

とにかく楽しくて、「こうやって人生過ぎていくんだろうなあ。。。」なんて思いました。

そうだ、今気が付いた。メンバーがいいんだ。そうだ、それだ!
今回の特別興行は先輩3人と4人タッグで挑んでいるのですが、
この先輩方が面白くて腕もいい。一緒に仕事をしていて楽しいんです。

って読んでてもよくわからないでしょ?
観に来てください!!そしたら少しはわかってもらえるかもしれない。

まあ、とにかく楽しいから。騙されたと思って。ね。

8/11~20 浅草演芸ホール 15:30ごろ~16:30ごろ 住吉踊り
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by erioneesan | 2006-08-12 00:50 | 踊り | Trackback
まいど。怠け者のおんだです。

そうなんです。寄席の8月はなんだかみんな踊りたがりなんですよ。
だってね。

11~20日は浅草演芸ホールで小1時間踊りまくりですよ。
どんな踊りかって言うとね。

伊勢音頭
奴さん・芸者さん・お寺さん
字余り都々逸
長崎さわぎ
勢獅子(きおいじし)
深川(猪牙・かご・坊さま)
かっぽれ(ピン・あやつり・長短・所作・三人・チアガール・総踊り)

って言われてもなんのこっちゃって感じでしょうが。
まぁおいおい説明します。


でね、21~31日は上野鈴本演芸場で10分程度ですが

黒田節
なすかぼ
惚れて通う
並木駒形

ですよ。なんのこっちゃでしょうが。

踊ってもいないとやってられないってことでしょうか。

そうか、そうかもしれない。なんせ暑いからね。
まぁいいんだけどね、なんだかんだ面白いから。ほほ。

えーい!踊ってしまえー!!(by よっちゃん ※欽ちゃん劇場の)
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by erioneesan | 2006-08-10 02:04 | 踊り | Trackback

上げ汐

お久しぶりです。怠け者のおんだです。

夏です。暑いです。
今日の浅草はほおずきを持った人がたくさんいました。
四万六千日、というやつです。
年に一度のこの日にお参りをすると、一生分のお参りをしたことになるという、
なんとまあお得といいましょうか、怠け根性といいましょうか。。。
昔の人々はお参りするのが大変なことだったことの現われなのだと思いますが、
便利な生活におぼれている現代人が便乗するのはいかがかと、
ひとりで悶々としております。

しかし、多分、どの宗教にもそういうものってあるような気がします。
なぜかといいますと。
私が愛するモンゴルにもそういうものがありました。
経典の書かれた円筒形のものをまわすと一生分拝んだことになるとか何とか・・・。

それはそれとして。

夏には夏の踊りがありまして。
「夕立」とか「こうもり」とかとか。
なかでもやっかい、というか、難曲が「上げ汐」であります。
何がどう難しいかといいますと、弾きながら台詞を言わなくてはいけない、というところでして。

たいていの場合は、台詞の部分は踊り手の芸人さんが言ってくれるのですが、
たまーにそうじゃない不意打ちがありまして。

ぺぺ桜井さんという超ベテランのギター漫談の先生がいらっしゃいます。
どこぞのヤイコさんが大好きだと深夜番組で紹介していた、あの方です。
何を隠そう、私もとても尊敬しておりまして。
パソコンの待ち受け画面にして常に拝んでおります。
もちろんご健在です。

ぺぺ先生は、しゃべりながらギターを弾かれます。
何とでもないように、しなやかにギターを奏でながらお話を乗せていきます。

私には神様にしか見えません。
努力をみじんも見せないあの軽い雰囲気は、
まぎれもなく血をにじむ努力のたまものであると確信しております。
とてもとても恐れ多くて、ご本人に確認したことはありませんが。
もしかしたら、天才的能力で、何の苦労もなく、あのような神業がなせるのかもしれません。
いずれにしろ、私のような凡人には。。。。。

それのひとかけらくらいのことを、この曲は要求してくるのです。
そう考えると、大正琴を鳴らしているなんとかバニラさんもすごいなあと思うのです。


♪上げ汐に つれて漕ぎ出す数々の 船は面舵取り舵や
  向こう鉢巻片肌脱いで 勢いを競う江戸っ子が
  月と花火に浮かれつつ 急いで漕ぎ出す川開き
  
 「エー 西瓜にまくわ売りはようがすかな  玉子や玉子 豆や枝豆
  東西 写し絵の儀は手元をはなれ 明かり先の芸当に御座りますれば
  お目まだるき所は幾重にもご容赦のほど 請い願い上げ奉ります
  従いまして ここもとご覧に入れまするは 日本は三景のうち
  両国は川開きのていと御座い」

  チョいと来なせ 
  
  「押すな押すな 邪魔だ邪魔だ そーれ あがった たーまやー」

  と誉めてやろうじゃないかいな♪


この、カッコの部分が台詞でして、他の部分は節がちゃんと付いております。
しかも、芝居調で、カッコよーく役者のような感じで言わんとカッコつかないんですわ。
このカッコつけが、なんともこそばゆいんですな。トホホ。

夏の、バカヤロー!!!(海岸をひた走っております。。。)
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by erioneesan | 2006-07-11 01:58 | 踊り | Trackback

奴さんとCCB

先日、友人に「CCB メモリアル DVD BOX」なるものをもらいまして。

私自身はCCBに対する思い入れは全くなく。
共通項といえば、ギターの米川英之さんが高校の先輩にあたるというくらいで。
なんでくれたのかなあ、でも一度は見ないと失礼だよなあと。
4枚組を一晩かけて見てみました。

すると、途中で、何だかお正月の設定になりまして。
5人でコタツに入って歓談してるんです。今年はどういう年にしたいとか何とか。
で、テレビでもつけてかくし芸でもみようか、ってことになってつけると。
かかるんですな、「奴さん」が。
ほんのちょっとなんですけどね。前奏がほんのちょこっと。
で、その後、純邦楽チックにアレンジされた「ロマンチックが止まらない」を、
三味線、琴、太鼓やなんか純邦楽楽器を用いて彼らが演奏する(フリをしている)、
という展開なのです。

もうね、20年前の映像なんですよ。
しかも「奴さん」ほんのちょこっとしか使われてない。
でも嬉しいんですね。何なんでしょうね、こういうのって。
今で言うJ-POPというやつですか。
ああいうものに純邦楽が使われる、
しかも寄席でなじみの曲が使用されるというのは滅多にないですから。
しかし、どうしてこうも嬉しいものなのでしょうね。不思議だなあ。

ついでなんで、歌詞を載っけておきますね。

♪エーエエ 奴さん どちら行く ハア コリャコリャ
 ダンナお迎えに さっても 寒いのに 共揃い
 雪の降る夜も 風の夜も アサテ お供はツライネ
 いつも奴さんは 高ばしょり アリャセ コリャサ それもそうかいナァ ♪ 

その昔、お侍さんのパシリみたいなのが奴さんと呼ばれる身分の人だったらしいんですよ。
今で言う平社員みたいなもんなんですかね。
わがままな上司に振り回されて大変、みたいな。
もっと大変だったろうけど。
よく寄席で踊られる曲なんですよ。年中かかります。
そんなに難しい踊りじゃないんで、今から頑張れば忘年会に使えると思いますよー。

で、なんで奴さんの話してるんだっけ・・・
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by erioneesan | 2006-05-18 02:11 | 踊り | Trackback

なすとかぼちゃ

寄席に来ると、誰かがたまに
あごにかけた手ぬぐいを頭のてっぺんで結んで
「なすとかぼちゃ」という踊りを踊っています。

♪背戸のなァ 段畑で なすとかぼちゃの喧嘩がござる
 かぼちゃ元より いたずら者だよ
 長い手を出し なすの木に絡みつき
 そこでなすめが 真っ黒なって 腹を立て
 そこへ夕顔 仲裁に入り 
 コレサまてまて まてまてかぼちゃ
 色が黒いとて 背が低いとて なすの木は 地主だよ
 オラやそなたは 店借り身分 
 人の畑に入るのは 無理じゃ無理じゃ
 奥州街道で かぼちゃのつるめが 垣根を壊して
 大家が腹立つ 大工が喜ぶ 十日の手間賃 どうするどうする 面白や♪

で、なすとかぼちゃってね。夏の野菜ですよね。
だから、夏の踊りかな、ってずっと思ってたんですけど。
正月に踊ってる人もいるし。
二月に踊ってる人もいるし。
三月も四月も。。。

このごろ季節感がなくなったとかってよく嘆いてる人がいますけど、
寄席もうるさいようで案外無頓着です。

ちょっとしたグチです。

で、この歌詞なんですけどね。
幕末に「踊りが面白いから」って流行ったらしいんですけど。
「色が黒くて背が低い」っていうのは、確実に馬鹿にされてしまうんだな、と。
色が黒いからってのもどうかと思うのですが、
背が低いって。。。
あの頃の人たちって、圓歌師匠なんか目じゃないわけですよね。多分。
すんごいちっちゃいわけでしょ。
でも、ちっちゃい中でもさらにちっちゃい人がいて。
で。地主だろうがなんだろうがそういう奴は嘲笑の対象ってことなんですかね。
反権力主義の唄ってことなのかな。
でも色が黒いってことは、それなりに労働しているってことだよな。。。
ただのジグロ?ジグロってことを馬鹿にしたかったのか?うーむ。。。
誰が作ったのかな。。。

まあ、そういう唄をですね、唄いながらですね。
この歌詞に該当するような風体のお客さんに聞き取られてないといいなあ、
なんて思っていたりするわけです。はい。
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by erioneesan | 2006-04-28 00:41 | 踊り | Trackback

梅がいっぱい

梅ってもう咲いてます?

二月に入ると、意識しているせいか、していなくてもか。
とにかく「梅」にちなんだ曲を弾く機会が多い気がします。

噺家さんは、噺が終わった後に
「ちょいとここで立ち上がりまして」と
踊りを披露することがあります。
そういう時も私らバックバンドのおでましなわけでして。
先日は三遊亭吉窓師匠が「梅にも春」をお願いしますと。

♪梅にも春の色添えて 若水汲みか車井戸
音もせわしき鳥追いや 
朝日にしげき人影を もしやと思う恋の欲
遠音神楽や数取りの 待つ辻占やねずみなき
逢うて嬉しき酒きげん♪

難解言葉満載の歌詞なのですが、
この曲のときは
「芸者さんの一日」をゼスチャーで見せるというものなので、
多分芸者さんの唄ではなかろうか、と。。。

「芸者さんの一日」。
目の前でやっているのですが、未だに見たことがありません。
まず寝転ぶんですよ、高座に。
どうやら芸者さんが起きるところから始めるらしいのです。
で、「じゃ、お師匠さん(=寄席囃子)お願いします」の合図で始まります。

どうして見ないかというと。
「笑って唄えなくなるから見てはいけないよ」とある噺家さんに言われたから。
笑って唄えなくなるのは大失態だし
笑らずに普通に唄い切れてしまうのも怖いので、未だに見たことがないのです。

梅にちなんだ曲は他にもたくさんあるんですよ。
「梅は咲いたか」とか「梅の栄」とか。
その辺はまた来年にでも。。。

インフルエンザ、相変わらず猛威を振るっているようで。
さすがにお題としては出てきませんが。
今週末あたりは五輪ネタがいっぱいですかね。
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by erioneesan | 2006-02-06 14:03 | 踊り | Trackback