落語協会お囃子、恩田えりのブログです。寄席囃子の話とかとか。


by erioneesan
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

カテゴリ:出囃子( 8 )

じゃじゃ馬億万長者

こんばんは。
ひんやりしてきましたおかげで、
着物が苦痛に感じなくなっている今日この頃。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

明日は「ふたりのビッグショー」という会で働きます。
柳亭市馬師匠と柳家喬太郎師匠の二人会です。

ゲストで寒空はだか先生が出演されます。

はだか先生の出囃子は「じゃじゃ馬億万長者」という曲です。
昔のアメリカのドラマで、
それはそれは面白くおばかなコメディだったそうです。

残念ながら私は拝見したことがないのですが、
はだか先生が出囃子に使うほどの思い入れのある番組ですから
きっと腹がよじれるほど面白いのだと思います。

観てみたい・・・。

だれかVTR貸してください・・・!

♪タワータワー 東京タワーにのぼっタワー♪
[PR]
by erioneesan | 2009-10-22 22:52 | 出囃子 | Trackback

粟餅

先日、横浜にぎわい座で柳家三太楼改め三遊亭遊雀師匠にお会いしました。

師匠は、以前は私も所属している落語協会に在籍されていたのですが、
訳あってこの秋、落語芸術協会に移籍、改名もされました。

久しぶりの再会に、師匠はちょっとはにかんでおられました。

出囃子はどうしますか?と伺うと、
以前と同様「粟餅」でお願いします、とおっしゃられました。

開演まで少し時間があったので、選曲の理由を伺ってみました。


二つ目の頃は「野球拳」だったそうです。
しかし、徐々に違和感を覚えるようになったそうで。
真打昇進をきっかけに曲を変えようといろいろ探していると、
俗曲師の柳家紫文先生が
「これいろんな人に勧めてるんだけど、誰も使わないんだよー。
自分の出囃子にしようかなーとも思ってるくらいなんだけどさー」
と、「粟餅」を教えてくださったのだそうです。
(「粟餅」は浄瑠璃の一つである“常磐津”の曲。紫文先生は常磐津のご出身です)

「これいい!って思ってね。古典でも漫談でも雰囲気合う感じだし、
覚えてもらいやすいし。だからね」

ご自分の出囃子に愛情を持っていらっしゃるのだな、と、ひしと感じました。


久しぶりに「粟餅」を弾きながら、目頭が熱くなりました。
[PR]
by erioneesan | 2006-12-18 11:51 | 出囃子 | Trackback

UWF

昨日から新二つ目さんの昇進興行が始まりました。

二つ目さんになると、羽織を着て高座に上がることができます。
そして、自分の出囃子が選べるのです。

今回の目玉はやはり何と言っても
鈴々舎馬るこさんの「UWFのテーマ」であります。

ご存知ですか?皆さん。UWFですよ。
Universal Wrestling Federation ですよ。
(団体についての詳細は、検索してくださいませ。。。)

落語協会には16人お囃子がいるのですが、
この曲をもともと知ってるのは多分私一人です。
知らない曲を弾くっていうのは、すごく労力がいるんですよ。
古典だと、古典の曲調ってのがあって、なんとなくわかるんですけど、
現代曲はバリエーションがありすぎて、難しいんですな。
これを全員が弾きこなせるか、ちょっと危惧するところです。

他の3人はですね。

柳家小たま改め ろべえさん 外記猿(二上がり合方)
古今亭菊六さん 浅妻船
三遊亭時松さん 千金丹

以上!皆さんお見知りおきのほど、よろしくお願いします。
[PR]
by erioneesan | 2006-05-22 00:36 | 出囃子 | Trackback

四季の寿

4月29日、三遊亭圓彌師匠があちらに逝かれました。

3月20日の末廣亭での高座が最後でして。
最後の出囃子を弾かせていただきました。

圓彌師匠の出囃子は「四季の寿」です。
長唄の、でして。
この曲って長唄の中でもあんまりメジャーな曲じゃないんですよ、多分。
例えば、あるミュージシャンが10枚アルバム出してて、
今度ベストアルバムを作るとなると、まず入らない、という感じの。
でも、素敵な曲、みたいな。

先輩から伺ったのですが、圓彌師匠は邦楽や踊りに造詣が深く、
並みの知識では師匠の話には付き合えなかったそうです。
ですから、この曲はきっと、師匠自らお選びになったのではないかと。

5月9日、告別式に伺いまして。
「70まで生きると言っていた父ですが、女好きがたたって
69という数字でこの世を去りました」
と、息子さんがイカした弔辞を述べておられました。

参列しながら、「四季の寿を弾くのもアレが最後だったんだなあ」
などと思っていました。

が、つい先日、
「“豊竹屋”をやっている圓彌師匠!」
というお題が紙切りで出まして。
あー。なんかすごくいいな。って。よくわからないんですけど。
とても胸が熱くなりました。

実は一曲通して聴いたことないんです、「四季の寿」。
すみません!師匠!今度ちゃんと聴きますんで。。。
[PR]
by erioneesan | 2006-05-12 01:08 | 出囃子 | Trackback

げきざる

って、どんな字思い浮かべます?

私のメルアドは「gekizaru」で始まるのですが、
それを見た友人が、「激猿って・・・すごいね、なんか」と返信してきました。
一瞬殺意を覚えましたが、
一昔前は自分も邦楽のことなんか何一つわからなかった・・・と、悔い改めました。

「げき」とは、「外記」と書きます。
「外記節」(げきぶし)から来てまして。
その昔、薩摩外記太夫という人が作った江戸浄瑠璃の一種だそうで。

ともかく。

「外記猿」(正式名称「外記節 猿」)という曲が、邦楽の「長唄」というジャンルにありまして。
長唄、というくらいですから、長いですよ。
一曲が短くても10分、長いのはホントに長くて50分くらい。

「外記猿」は20分くらいの曲でして。

♪まかりいでたる それがしは ずんと気軽な風雅者
日がな一日 小猿を背なに 背負いからげてな
姿如法や なん投げ頭巾。。。♪

と、街行く猿回しがお屋敷で呼び止められ、玄関先で猿を回す様を唄います。
テンポがよく、曲調も歌詞も明るくお目出度く仕上がっています。

この曲の前弾き(前奏)を出囃子に使っていた方々が、
昨年、あちらに逝かれまして。

先日4月18日が命日の桂文朝師匠。
どんな時でも、どんなお客さんでも、確実に笑わせることができる、
東京の寄席にはなくてはならない重鎮でした。
寄席に初めて行くという人には「文朝師匠を観るといいよ」と必ず言ったものでした。

そして、桂吉朝師匠(11月8日)。
「寝ずの番」のパンフに桂吉弥さんが「師匠の寝ずの番をした」と書いてましたが、
その、寝ずの番をしてもらったお方です。
落語が大好きで大好きで、落語に付随するもの全てを愛おしいと思う気持ちが
全身からあふれている方でした。

外記猿の前弾きは林家時蔵師匠、桂伸治師匠の出囃子でもあり、
今も寄席で聞くことができます。
寄席に合ってると思うんですよね。短調ですが明るいし、テンポもいいし。
偉い!!四代目杵屋三郎助!!よくやった!!(※作曲者です)
誰が最初に使ったんだろう。
5代目柳家つばめ師匠が使ってたって話は聞いたことがあるのですが。

トテテン、トテテン、トテテン。。。
私の着メロは「外記猿」の前弾きです。今までも。これからも。
もしお会いすることがあれば、いつでもお聞かせします。
「外記猿」自体、とてもいい曲ですよ。歌詞もわかりやすいし。
機会があったらぜひ聞いてみてください。

何十年後かに、あちらで出囃子弾かせてもらえるかな。ほほ。
[PR]
by erioneesan | 2006-04-23 01:32 | 出囃子 | Trackback

独楽(コマ)

今、寄席では、真打披露興行というものをやっておりまして。

噺家さんってのは、一生のうちに何度か「出世したよーっ」て
お客さんにアピールする機会があるんですよ。
最初は「二ツ目」。入門してだいたい3~4年でなります。
次に「真打」。二ツ目さんになってだいたい10年前後でなります。
そして「襲名」。これは人によってあったりなかったり。時期もまちまちです。
都内4箇所の寄席で10日ずつ、計40日間「披露目興行」をうつわけです。

で、今回は5人の二ツ目さんが真打に昇進されまして。
今日は15日目。新宿末廣亭でお披露目中です。

で、「独楽」なんですけどね。
歌舞伎音楽の一種に常磐津というジャンルがありまして。
その常磐津の曲のひとつでして。

自分だけの出囃子というのは二ツ目さんから使用が許されるのですが、
真打昇進を機に、元気な童謡などから趣のある純邦楽に変える方がたまにおられまして。
柳家さん光さん改め柳家甚語楼師匠(真打になると「さん→師匠」となります)も
出囃子を変えることにされたそうで。

今までは♪しょっしょっしょーじょーじ♪でおなじみの
「証城寺(しょうじょうじ)の狸囃子」 (作詞:野口 雨情 作曲:中山 晋平)でした。
(強面には不釣合いなほのぼの感がとてもほほえましかったです)

対して「独楽」はとても勢いのある曲。
独楽がシャーシャー空気を切って勢いよく回っている感じがよく出ています。
お披露目の間はトリ(最後に出る人)のみ使える「中の舞」という曲で上がるので
寄席の皆さんの耳に届くのは、5月上席鈴本演芸場夜席からになりそうです。

ちなみに、今回真打に昇進されたのは甚語楼師匠の他、下記の4名です(敬略)。

柳家風太郎改め柳家獅堂(さくらさくら)
林家久蔵(梅の栄)
柳家三三(娘道成寺)
柳家小太郎改め柳亭左龍(俄獅子)
※カッコ内は出囃子です

おめでとうございます。あと25日、体調崩さず頑張ってくださいますよう。

「独楽」か。練習しよ。暗譜しよ・・・
[PR]
by erioneesan | 2006-04-05 21:01 | 出囃子 | Trackback

鯉つかみ

ひとつの曲が頭の中をぐるぐるしていることってありますよね。

ここ数日のそれが、「鯉つかみ」。
ホントにぐるぐるしすぎてしょうがないのです。

先日、国立劇場に歌舞伎「当世流小栗判官」を観に行きまして。
最後の幕で、主役の二人が天馬に乗って空に昇っていくのです。
その時のBGMが、
ドンドンチンチンチンチリリンチン・・・・・・
この「鯉つかみ」。

正式名称は「滝合方」だそうで。
歌舞伎で「鯉つかみ(新世紀累化粧鏡)」という演目があって、
そのクライマックスで使う曲なので、俗称「鯉つかみ」だそうです。

小気味いいんですよ。
鯉が滝をぐんぐんのぼっていく感じがすごく出ている曲なのです。
実際に鯉が滝をのぼるって見たことないんですけどね。
きっとこーんな感じなんだろうなあ、と頭に映像が浮かんでくる。

大好きなんだよなあ、わくわくするんだよなあ。
それでもって大好きな義太夫三味線が三挺で連弾きですよ。
宙乗りそっちのけで楽しんでました。

天馬に乗っての宙乗り場面でなんで「鯉つかみ」?なのですが。
「のぼっていく」つながりなのだろうなあ。と。

落語協会では林家うん平師匠、
落語芸術協会では瀧川鯉昇師匠が出囃子にしています。
上方では故桂吉朝師匠がかつて出囃子にしていたようです。

いや、ホントにいい曲ですよ。
これ作った人、私かなり尊敬してます。どなたか知りませんが。

と、これだけ褒め称えたから
当分ぐるぐるしないでくれるだろうか・・・
[PR]
by erioneesan | 2006-03-11 02:21 | 出囃子 | Trackback

鞠と殿さま

突然ですが、寄席はひと月を上席、中席、下席と3つに分けて
10日間ごとに出る人を変えます。
で、そのたびに私らお囃子も変わるのですが。
この下席は鈴本演芸場の夜席におります。

なので、おやつを食べてから家を出れば十分間に合うのですが、
今日は用がありまして。11時半ごろから着替えておりまして。
着替えながらテレビでも見てようかと点けましたら。

春風亭昇太師匠(タイガー&ドラゴンのどん吉さん)が、
NHKの上田早苗アナウンサーに手料理をふるまっていました。
あじのなんとかご飯。なんか丼ものでした。

料理好きな人なんだ~とか思いながら着替えていると、
いつの間にか「みんなの童謡」になっていました。

♪てんてんてんまりてんてまり~♪

おっ!これは林家彦いち師匠の出囃子ではありませんか!
(※笑点の黄色いおじさん林家木久蔵師匠の一番弟子です)
SWA!ではありませんか!!
(※創作話芸アソシエーション=SWA。昇太師匠も彦いち師匠もメンバーです)

ちょうど着替え終わったので、テレビの前に正座して見ることにしました。

へえー、西条八十と中山晋平のゴールデンコンビかぁ!
知らなかったー!!

♪てんてん手鞠 てん手鞠
てんてん手鞠の手がそれて
どこからどこまで飛んでった
垣根をこえて屋根こえて
おもての通りへ飛んでった飛んでった♪

ここまではなんとなく覚えていましたが、
その後の歌詞がビックリです。
なんと、おもてに飛んでいった手鞠は
たまたま遭遇した紀州の殿様に
あなたの国のみかん山が見たいと頼んで
連れてってもらったら、なんと!
自分がみかんになってしまうという!!!

手鞠がみかんになるなんて。

こんなファンタジックな歌詞だったなんて。
ビックリ以外の何ものでもありません。

西条八十って何食べてたんだろう。

そして、彦いち師匠はどうしてこの曲を選んだのでしょうか。
前からなんとなく疑問だったんですよね。
なんで「鞠と殿さま」なんだろうか・・・と。
今度機会があったら伺ってみます。

ちなみに、この歌碑が和歌山市のどこかにあるそうです。
[PR]
by erioneesan | 2006-02-26 23:10 | 出囃子 | Trackback