落語協会お囃子、恩田えりのブログです。寄席囃子の話とかとか。


by erioneesan
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

粟餅

先日、横浜にぎわい座で柳家三太楼改め三遊亭遊雀師匠にお会いしました。

師匠は、以前は私も所属している落語協会に在籍されていたのですが、
訳あってこの秋、落語芸術協会に移籍、改名もされました。

久しぶりの再会に、師匠はちょっとはにかんでおられました。

出囃子はどうしますか?と伺うと、
以前と同様「粟餅」でお願いします、とおっしゃられました。

開演まで少し時間があったので、選曲の理由を伺ってみました。


二つ目の頃は「野球拳」だったそうです。
しかし、徐々に違和感を覚えるようになったそうで。
真打昇進をきっかけに曲を変えようといろいろ探していると、
俗曲師の柳家紫文先生が
「これいろんな人に勧めてるんだけど、誰も使わないんだよー。
自分の出囃子にしようかなーとも思ってるくらいなんだけどさー」
と、「粟餅」を教えてくださったのだそうです。
(「粟餅」は浄瑠璃の一つである“常磐津”の曲。紫文先生は常磐津のご出身です)

「これいい!って思ってね。古典でも漫談でも雰囲気合う感じだし、
覚えてもらいやすいし。だからね」

ご自分の出囃子に愛情を持っていらっしゃるのだな、と、ひしと感じました。


久しぶりに「粟餅」を弾きながら、目頭が熱くなりました。
[PR]
トラックバックURL : http://yosebayasi.exblog.jp/tb/4082785
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by erioneesan | 2006-12-18 11:51 | 出囃子 | Trackback