落語協会お囃子、恩田えりのブログです。寄席囃子の話とかとか。


by erioneesan
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祝島 神舞(いわいしま かんまい)その2~神舞前夜

あ。先にお断りしておきます。
連載な感じでブログ書くの初めてなんですけど。
これ、ちょっと続きます。
何でかってね、もうね、濃かった!あー。。。濃かった!からです。

8月15日。
8時半くらいでしたか、自宅を出まして。
9時半くらいでしたか、品川から新幹線に乗りまして。
14時くらいでしたか、徳山から在来線に乗り換えまして。
14時半くらいでしたか、柳井港に到着しまして。

船着場の近くにセブンイレブンがありまして。
船に乗るまでの間ビールでも飲むか、とつまみも買って船着場に戻って来ると
映画『祝の島』(ほおりのしま)の監督、纐纈あやさんが船着場におり。
「 こんにちは。あの、三味線弾きの、恩田です」
「あー!どうも!同じ船ですかね!」
纐纈さんにお会いするのは1月以来。
シネマヴェーラ渋谷に田中登監督の名作
『色情めす市場』を観に行ったらいらしてて。
「こんにちは。あの、以前、早稲田の……」
「はい……はい……あ!三味線の方ですか!」
(※そもそもの知り合った詳細は長くなるのでまた後日)
という、同じようなそうでもないような会話を交わしたのでした。

「三味線弾くことになって」
「あ!シャギリ隊の?」
「でも、どんな曲弾くのか、全く知らされてないんですよ」
「え、明日ですよね、入船。まあ、大丈夫じゃないですか?」
「大丈夫ですかね」
「うん。なんか、同じようなフレーズを繰り返してた感じでしたよ 」
「はあ。。。そうですか。。。」
「あ、先に船乗ってますね!」
「はい。じゃあ、後程」

どうにかなるか。。。と海を眺めつつ、ぼんやり飲んでいると
「切符買った方は、船出ますんで、乗ってくださーい」とアナウンス。
どうやら乗り切れないらしく、早めに出航して増便するらしく。
通常より30分ほど早い、15時17分の出発になりました。

40分ほどかけて祝島へ到着。懐かしや。
「あ。こんにちは、恩田さん。宿は?ああ、そうですか」
船着場のお姉さんに声をかけていただく。嬉しい。
「こんにちは」「こんにちは」
顔と名前が一致している人も
顔と名前が一致していない人も
顔も名前も知らない人も、みんな挨拶。気持ちいい。

先に島に入っていた中植さん小原さんの
ポレポレ社コンビが迎えに来てくださり、宿に案内していただく。
今回ご厄介になる宿はなんとなんと!ホヤホヤの新築のお家!
島の方のご厚意で泊めていただくことになりました。
ありがとうございます!

祝島と本土を結ぶキーパーソン
フリーランスライターの山秋真さんもどこからか戻って来て合流。
(※今回の参加はこの方抜きではあり得なかったのです)
荷解きをして少し落ち着いたところで
「ビール飲みますか?」と山秋さん。
「あ、いや…。三味線の稽古って…いつなんでしょうね」
「あー、そうなんですよね。どうなんでしょうね」
「どうなんでしょうね…」
「そのうち電話があると思うんで、気長に待っててください」
「はあ…じゃあ気長に…」

「食べ食べ!」
外では家主がバーベキューをしており。
家主の親戚が数人、いろんなものを焼きながらビールを飲んでおり。
ここで外に出たら必ず飲むな…稽古前にマズイよな…
「食べ食べ!なにしとん!」
家主はなかなか出てこない我々にイラつき始めている。それもマズイ。
イラつきつつ大量の食材を次々焼いている。
「食べ食べ!焦げてしまうわ!」
「食べ食べ!固うなってしまうわ!」
ええい!ちょっとなら許してもらえるだろう!食べます!飲みます!いただきます!
サザエやらサヨリやら野菜やら肉やら。
何を食べても美味しい。ビールが進みます。イカン。稽古が。

ワイワイ一時間ほど飲み食いしていると
「この人、三味線弾きなの」と家主が親戚に紹介し始めました。
イカン。この流れは、弾け、という流れだ。
もう飲んでるし。もう結構飲んでるし。ヤダな。めんどくさい。
「三味線弾いて!三味線!三味線!」
やっぱり。ヤダ。めんどくさい。
「三味線!三味線!」
そういえばこの人、家主だ。断れないじゃないか。そうか、そういうことか。
「わかりましたよ…準備しますよ…」
「イエーイ!」
そうか、そういうことか。。。

ほろ酔い、なんてもんじゃない。結構酔ってましたよ、ワタクシ。
おぼつかない感じで三味線立てて、外に戻ると
「え!三味線?ちょっと待って!」とギャラリーを呼びに行く人。
いいよー、呼びに行かなくてー。
両隣の人らも出てきました。
中に車いすのおばあちゃん。
「92歳なんです。三味線大好きなんですよ、おばあちゃん」
と、娘さんらしき、お付きの方。
もー……弾かないわけにいかないじゃないか!!!!!!

とてもご長寿なのでこの曲かな、と
「では…まずは…『長崎さわぎ』を…」
旦那百までわしゃ九十九まで~♪ と歌い始めながら
あ!このおばあちゃんもう92か!あと7年しかないじゃんか!
と動揺したら手が飛びましてグズグズ…あああ。。。
「お耳汚しで失礼いたしました。では、ご陽気に『かっぽれ』を、アサテ!」
もう一曲なんか弾いた気がするんですけど、何弾いたか忘れました。。。
まあ、おばあちゃんが嬉しそうだったのでよかったです。

もう稽古いいや。もうホントめんどくさい。
何しに島に来たんだっけ。ビールが美味い。美味い。美味い。
「ホントに連絡ないですね。連絡してみましょうか…」と山秋さん。
連絡を取り合ってもらったところ
自主練習と称して教えてくださる方々がおられるようで。
めんどくさいけどやっといた方がいいよな。行こう。

公民館に行くと、三味線を持った女性が二人入っていくところでした。
「あとみです」「ゆうです」「恩田です。よろしくお願いします」
リーダーの文ちゃんのお手本の音源を聴かせていただき
リーダーの文ちゃんが走り書きした譜面を見せていただき。
「ほうほう…ほうほう…なるほど…」
これをぶっつけ本番で聴いて弾くのはちょっと自分には難しかった。
稽古できてよかった。お二方に感謝。

公民館に用意されていた本番用の衣装を山秋さんに持っていただき
宿に戻ってまた飲み食い。というか、飲み飲み。
「明日のスケジュール確認しときましょうか」
「あー。そうですね。お手伝いって何時からですかね」
「えーっと…6時です」
「え?6時???6時から準備???」
「そう書いてありますね。お弁当、150食分、ですって」
「150食?????!!!!!もう寝なきゃ!!!!!」
「えりさん、当番、結構ガッツリ入ってますね。17日なんか朝昼夜全部…」
「そ、そうなんですか…とにかく明日、シャギリ隊も本番だし、乗り切らないと…」
「あ。盆踊りの音ですかね」
「あ。ホントだ。行こう行こう」
まあ、どうにかなるかな。。。
こうして、神舞前夜は更けていくのでした。

(つづく)
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by erioneesan | 2016-08-24 00:19 | Trackback